iPhoneのフロントパネルの開け方は?
【前書き】
iPhoneの修理を始めるには、まずフロントパネル(液晶パネル)を開けて修理をします。
以前の機種のiPhone4,4Sなどはバックパネルを開けてからの作業でしたが、バックパネルからの修理に慣れ育った筆者は、iPhone5の修理を始めた当時には、修理方法の違いに「えっ!フロントパネル(液晶パネル)から開けるの?!」で驚愕してしまいました。
でも、そのうちに、iPhoneはフロントパネルから開けるが通例になりました、人は慣れるものです。
また、iPhone5からは比較的簡単に修理が出来る様にもなり、修理という感覚から部品交換のイメージに変わって来ました。そんな理由もあり、そんなことから iPhoneの修理業者も飛躍的に増えてきました。
今では、webや動画サイトを見れば「iPhoneのフロントパネルの開け方」や分解・修理方法が沢山搭載されています。
ですので初心者でも躊躇することが無く作業をに入ることが出来るようにもなり、自分でDIYされる方も増えてきました。
今回のブログでは、iPhoneを修理する場合の最初の作業である「iPhoneのフロントパネルを開ける」にポイントを絞って記事にさせて頂きました。
ちなみに、この方法は、AndroidスマフォやiPad・iPodなどにも流用出来ますよ!
例によって筆者は修理専門で文章を書くのには才能が無く得てしていませんので、お見苦しいところがあってもスルーしてください。
【フロントパネルの構造】
備えあれば憂いなし。まずフロントパネル(液晶パネル)の構造を簡単に知っておきましょう。
まず皆さんがタッチ操作をするガラスが一番上側にあります。ガラスの下には液晶パネルが貼られています。
純正品の場合は、液晶パネルの上部にタッチセンサー層が貼られていります。
イメージとしては、ガラス+(タッチセンサー+液晶パネル)。
なので、ガラスが割れただけならタッチには問題なく結構使えちゃうんです。
一方、互換パネルでは、(ガラス面+タッチセンサー)+液晶パネルのイメージになっているために、ガラスが割れたと同時にタッチも効かなくなるケースがほとんどです。
Android端末のスマートフォンはこの作りが大半です。
そして、更にガラスの下部の外周部には、樹脂製のベゼルが接着されています。
つまり、ガラスに内側に液晶パネル、外側にはベゼルが貼られています。
【フロントパネルの取り付け方法】
ベゼルは、
1.手前2箇所にビス止め様のステー

2.上側にはフレームに引っかける為のツメやラッチ

3.そして左右数箇所に金属製のラッチ?ツメ?があり本体フレームの受け側に「なる~くロック」されています。

また、iPhone6S以降の機種では、フレームとベゼルのあいだに、浸水を防ぐ意味での粘着性防塵(防水?)シートが貼られています。
【フロントパネルを開ける前に確認】
フロントパネルを開けるには、
1.フロントパネルの状態
2.本体フレームの歪み
3.防塵シートの有無
4.そのiPhoneを今後どうするかも加味しておきます。
その状況や状態により、開ける工程としては同一でも、フロントパネルを開ける作業方法も微妙に違いがあります。
例えば、
<フロントパネルは再利用する場合>
1.フロントパネルには問題が無い。
2.または、ガラスが割れているが操作出来る状態で後で再利用する。
3.ベゼルとガラスが剥げかけているが修理をし再利用する。
4.防塵シートは再利用する?貼り替える?
5.フレームが変形し下側のフレームとパネルの隙間が全くない。
6.場合によったら開けた痕跡も残らないようにしたい場合もあるでしょう。
<フロントパネルを交換する場合>
1.ガラスは割れていない。
2.ガラスが割れている。
3.防塵シートは再利用する?貼り替える?
4.フレームが変形し下側のフレームとパネルの隙間が全くない。
【フロントパネルを開ける最初ステップのための工具】
<吸盤の使用>
●webや動画で紹介されているフロントパネルを開け方の中で一番使われているものは吸盤です。
様々な種類もあり手軽に用意が出来ますが、吸盤の使用では疑問に残る点がありますので記したいと思います。
1.ガラスが割れたパネルを開けるには使えない場合が多い。ガラスにテープを貼れば利用できる場合もあります。
2.フレームに取り付けられているのはベゼルの部分であってガラスでは無い。
ガラス面を吸盤で持ち上げる行為そのもの、iPhoneに挿してある充電コネクタのケーブル部分を持って引っこ抜くような行為で、更にベゼルとガラスが剥げかけていて再利用する場合はパネル自体を壊してしまう。

<ヘラの使用>
●ヘラも良く使われている工具になります。ヘラも様々な種類もあり手軽に用意が出来る工具の一つです。
文句ばっかりになってしまいますが、ヘラの使用も疑問に残ることが有ります。
1.もともと隙間の無い部分に無理をしてヘラを入れるためにフレームやパネルを傷つけてしまうことが多い。
2.フレームが変形し下側のフレームとパネルの隙間が全くない場合、ヘラが入らない。
もっと強制的に入れるようになってしまう。

ヘラを入れる隙間が無い、無理をするとキズが付いてしまう。
<何がベターなの?>
フロントパネルを開けるための最初のステップのほとんどが、前記にある「吸盤」または「ヘラ」で、メーカー、修理業、DIYの皆さんこの方法でパネルを開けています。
冒頭にも書きましたが、iPhone4SからiPhone5に代わりフロントパネルを開けての修理に変わりました。
当初直面したのが、「ガラスが割れていて吸盤が引っ付かない!」でした。セロテープなどを割れたガラスに貼ったり、ヘラを無理して突っ込みながら「何か良い方法は無いかなー」と思いながらの作業でした。
吸盤+ガラス面じゃなくベゼルから持ち上げられる、フレームにキズを付けなくヘラ状でもっと薄手のものは無いかなー・・・・
自宅の工具箱に「それ」は有りました。それ以来 iPhone5から現在に至る8年間「それ」をずーと愛用してフロントパネルを開けるためには筆者の片腕になっています。
また、「それ」をiPhoneの修理に使った初めての人間かも知れません。
シックネスゲージ、またの名を隙間ゲージとも言います。

幅が広く、板厚を選べ、併せてばね性も持っていてパネルに余計な力を与えなくていいです。
板厚は、昔から0.15mmのみゲージを使っています。
最近の防水テープなどで開けにくい場合などは、無理をせずテープの箇所を温めてから行います。
AndroidのスマートフォンやiPad、iPodを開ける時にも大活躍します。
ちなみに筆者は、隙間ゲージを使い始めてからは、吸盤は一度も使っていませんね。
でも隙間ゲージで慣れ親しんでしまっているせいもあると思いますので、万人向けじゃないのかも知れないです。
写真はネンキが入りすぎサビも出ていますが、断面も滑らかなのでキズが付かないです。
でも一度お試しあれの一品です。
【まとめ】
先にも書きましたが、一般的に多く使われているのが、吸盤かヘラです。
シックネスゲージ(隙間ゲージ)の本来の使い方と言う面では、全く違う使い方をしていますが、筆者はこれに慣れちゃいました。
10台あれば10台皆、状態は違うのでiPhoneに愛情を持ち、iPhoneと対話しながら修理に当たるようにするのが筆者の基本です。
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松本駅前にあるiPhone修理のスマフォドクター松本店は修理実績10年の修理専門店です。iPhone4のころから修理に携わっています。iPhoneと一緒に10歳も年を取ってしまったオジサンが修理をしています。真面目にコツコツが取り柄、安心で正確な修理でお客様から信頼され、人から人への紹介でご来店されるお客様も多数来られます。今回ご依頼のちょっと希なケースの不具合はもちろん、ガラス割れ!電池の減りが早くて持たない!水没させてしまった!iPhoneのことならお気軽にご相談を! 今回の様にお客様と一緒になり最善の解決策を提案も致します。松本周辺、塩尻、安曇野、伊那、岡谷方面の方もiPhone修理をお考えなら当店へお任せ下さいませ。